みなさんは人に対して
「自分の言い分を言わないと気がすまない」
「いつも人に自分の言いたい事が言えず、黙っている」
という事はありませんか。
アサーションという言葉を聞いた事があるでしょうか。
アサーションはコミュニケーションスキルの一つと考えられています。
人との関わりの中でご自身はいったいどのような自己表現をされているでしょうか。
上の例はアサーションのタイプで考えると
「自分の言い分を言わないと気がすまない」というのはアグレッシブ(攻撃的)な自己表現であると考えられています。
そして
「いつも人に自分の言いたい事が言えず、黙っている」というのは、ノンアサーティブな自己表現と考えられます。
アグレッシブなアサーションとは、自分の気持ちだけを考え、相手の気持ちを考慮しない自己表現を指し、ノンアサーティブとは、自分よりも相手を優先して自分を過度に後回しにするような自己表現を指します。
どちらも自分または相手のことしか考えられていません。
そのため
アグレッシブなアサーションをされる方は周囲の方とトラブルになったり、ノンアサーティブな方は人と関わることがしんどいと思われるかもしれません。
例えば上司から帰宅時間直前に明日12時までの仕事を頼まれた時に、「そんなの今頃言われては困る!出来るわけないだろう」→アグレッシブなアサーション「(今日は徹夜になるけど…)はい、分かりました」→ノンアサーションではなく、「すぐに取り掛かりたいのですが、今日は他の仕事で立て込んでいる状況です。
そのため、明日の17時まででしたら可能なのですが、締め切り時間を変えていただけないでしょうか?」
と答えることで相手も自分も大切にした自己表現が出来るのです。
相手も尊重しながら自分の意見もきちんと伝える事が出来れば頼みを断れずに自分の時間がなくなってしまうことやトラブルが減るのではないでしょうか。
どうもうまく自分の思いや考えを伝えられない。
誤解されている事が多い。
いつも自分が我慢している。
ご自身や相手のどちらかだけを優先するのではなく、どちらも尊重できるように工夫をされてみてはいかがでしょうか。
人との関係で悩んでいるがよく分からない、アサーションといっても自分はどのような自己表現するのかがよく分からない、
どう表現したらいいのかがわからない…など、
お悩みがあればカウンセリングでお話をお聞きし、一緒に考えていくこともできます。